FM791
石井 雅子
働く人と地域、そして女性を支えるスマート医療の挑戦
Masako Ishii
くまもと森都心クリニック | 院長

1982年熊本県生まれ。熊本高校、産業医科大学医学部卒業。
2019年に「いしい産業医事務所」を開設し、企業の嘱託産業医として活動。
2021年、熊本県で初女性泌尿器科開業医として「くまもと森都心クリニック」を開院。産業医と開業医の二軸で、働く人や女性の健康をトータルで支えている。

https://www.kumamoto-s.clinic/
MY STORY

開院の背景とワンストップなスマート医療

Qクリニックを開設された背景や、創業に込めた想いについて教えていただけますか? 
A

私は2019年に「いしい産業医事務所」を開設し、熊本県内の多様な事業所で働いている従業員の皆様の健康管理等を担当してまいりました。その一方で、泌尿器科医として老若男女問わず排尿障害などの診療にも長年携わってきました。
日々産業医と臨床医の双方で活動する中で、二つの強い想いが芽生えてきたのです。一つは、産業医として働く人の健康を守る上で、事業者様と労働者様の双方の立場に寄り添った医療機関の役割を果たしたいという想いです。もう一つは、女性特有の泌尿器科疾患(頻尿、尿漏れ、デリケートゾーンのトラブル等)に悩む患者様が、恥ずかしさや不安を感じることなく、安心して受診できる環境を作りたいという想いです。
この二つの課題意識が重なり、よりスムーズに質の高い医療へアクセスできる場を提供したいと考え、2021年10月に「くまもと森都心クリニック」を開院しました。

Q当院ならではの特徴や、患者様から選ばれている強みについてお聞かせください。 
A

当院は熊本駅前にある「くまもと森都心」の一角に位置し、外は緑が溢れ自然豊かな環境にあります。院内はプライベートな空間で、癒され、ほっと安らぐ雰囲気を大切にしています。
コロナ禍に開院して以降、社会構造の変化に対応し、待ち時間をできる限り減らしたスマートな診療体制を整えています。さらに、「いしい産業医事務所」と緊密に連携している点も大きな強みです。企業で働く方の「かかりつけ医」として迅速に対応することで、働く人が健康を維持しながら仕事を続けられる環境づくりをサポートしています。産業医と開業医の両方の視点を持つからこそ、組織全体のバランスを保ちつつ、従業員様の就労と健康を守る最適で迅速なアプローチが可能になっています。

MY STORY

地域医療への貢献と未来への展望

Q熊本駅前という拠点で事業を展開される中で、感じられている魅力や成果は何でしょうか? 
A

当院は週2.5日をクリニックでの外来診療にあて、その他の日は産業医として県内の事業所を訪問しています。熊本駅前という立地のおかげで、泌尿器科疾患や内科、美容皮膚科において診療圏という枠組みを超えて県内全域や遠方からも患者様にご来院いただいています。
また、担当する企業の従業員様の急な健康相談や診察にも即座に対応できるため、その点においても従来の診療圏の概念にとらわれない新しい地域医療の形を体現できていると実感しています。

Q今後どのような目標を掲げて、クリニックを継続・成長させていきたいとお考えですか?
A

当院は週の半分のみ診療という珍しい形態のクリニックであるため、「存在は知っているけれど、まだタイミングが合わず受診に至っていない」というお言葉もよくいただきます。今後はそうした悩める方々へ向けてより一層丁寧な情報発信を行い、より多くの患者様に通院回数にこだわらない質の高い医療を還元していきたいと考えています。
同時に、私を含めたスタッフ一人ひとりの生活や健康もしっかりと守りながら、お互いに信頼し意見を伝え合える働きやすい職場環境を構築することが目標です。それぞれの持ち味を活かした最高のチームとして機能し、地域と企業の双方に寄り添いながら、心身ともに健康で生活できる社会の実現に貢献していきたいです。受診を迷われている方は、
ぜひ気軽にお問い合わせください。

MY STORY

デリケートな悩みに寄り添う診療と新しい取り組み

Q特に注力されている女性の泌尿器科疾患の診療において、意識されていることは何ですか? 
A

開業して改めて驚いたのは外陰部の炎症や頻尿、GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)、尿失禁など、デリケートゾーンのトラブルで悩まれている女性が非常に多いということです。膀胱炎の症状で来院される方のうち、実際に典型的な膀胱炎であるケースは半数ほどで、残りの方はライフスタイルや精神的な要因、外陰部のトラブルが複雑に絡み合っていることが多いと感じています。
これらの症状は非常に繊細で羞恥心を伴うため、丁寧なコミュニケーションを通じて生活背景まで深く理解しなければ、本当の原因にたどり着くことはできません。長年一人で悩まれていた患者様の原因を特定し、安堵されるお姿を見ることが、医師としてやりがいを感じています。

Q産業医としての知見を活かした新たな取り組み「健康・こころの相談室」について教えてください。
A

今後、すべての事業所において従業員の健康やメンタルヘルス管理が求められる予定ですが、その先駆けとして、小規模事業所様や個人で悩む方向けに「健康・こころの相談室」を開設いたしました。
産業医契約を結んでいない小規模な企業様では、従業員のメンタル不調や働き方の悩みに十分対応しきれないケースが多々あります。当院では産業医や産業カウンセラーが連携し、プライバシーが守られた環境で専門的なアドバイスやカウンセリングを提供しています。企業側と働く方の双方の立場を理解し、第三者の立場から企業の健康管理、健康経営と個人の健康保持を両立させるサポートを行っており、多くの方から高い評価をいただいています。

MY STORY

自分らしく時代をしなやかに生き抜こう

固定概念にとらわれすぎず、自分の「やってみたい」という素直な気持ちと、時代の流れや変化に柔軟に対応していくことが大切です。そのために自分のコンディションを常にベストに整えて、感覚を研ぎ澄まし、周囲のニーズに速やかに対応できるようにしておくとといいと思います。自分を信じて挑戦し、やり遂げる力を磨いていけば、どのような時代であっても自分の満足する未来を拓くことができると思います。

← 一覧へ戻る