FM791
塚田 利郎
『風雅巻き』がつなぐ
笑顔と挑戦の未来
Toshiro Tsukada
株式会社風雅 | 代表取締役社長

専門学校卒業後、会計事務所勤務やトラックドライバーを経て、父が創業した株式会社風雅に入社。現場経験を積み2012年に代表取締役社長へ就任。「みんなが幸せ、みんなで幸せ」を理念に掲げ、ロゴやブランディングの刷新、M&Aによる事業拡大など積極的な変革を推進する。

https://www.fugamaki.com/
MY STORY

銘菓「風雅巻き」の歩みと「みんなが幸せ、みんなで幸せ」を目指す経営理念

Q御社の事業内容と主力を飾る銘菓「風雅巻き」の成り立ちについて教えていただけますか?
A

私どもの会社は上質な海苔で厳選した豆を丁寧に巻き上げた和菓子「風雅巻き」を中心に様々な海苔製品の製造・販売を手がけております。もともとは親会社である通宝 海苔のいち商品として「風雅巻き」が1984年に誕生したことが始まりです。お酒が好きな創業者である父がお酒の席で海苔とおつまみの豆を一緒に食べていた際に「これは商品として非常に面白いのではないか」と閃いたアイデアがきっかけでした。当時は手巻きによる製法や品質の高い海苔を使用することから製造コストが高く、一般的なスーパーなどの量販店での展開では価格の面で販売が難しいという課題がありました。そこで百貨店や贈答用・ギフト用としての高級路線を確立し商品の真価をしっかりとお届けするために、1990年に独立分社化して株式会社風雅を設立いたしました。

Q経営理念である「みんなが幸せ、みんなで幸せ」という言葉に込められた想いと御社の強みを教えてください。
A

私が社長に就任した際、先代が定めていた社訓を社員全員が直感的に理解し共有できるよう「みんなが幸せ、みんなで幸せ」という分かりやすい言葉に置き換えました。私たちがご提供している「風雅巻き」などの商品は生活に絶対に欠かせない必需品ではなく、心を豊かにするための「嗜好品」です。だからこそ、私どもの商品を召し上がっていただいたお客様に「おいしい」「幸せだな」と感じていただくことこそが私どもの存在価値であると考えております。そして、その幸せをお届けするためには商品を製造する社員、配送や販売に携わるスタッフ、さらには原料となる海苔や豆を育てる農家や漁業者の方々まで、関わるすべての人々が幸せでなければなりません。関わるみんなで汗をかき、その努力が報われる循環を作ってこそ、本当の意味で良い商品が生まれます。この「関わるすべての人を大切にする」という姿勢と社内の和気あいあいとした温かい雰囲気が、風雅の大きな強みであり原動力となっております。

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異色キャリアからの挑戦とチームワークを重んじる組織づくり

Q塚田社長のこれまでのご経歴と家業である風雅へ入社された経緯をお聞かせください。
A

私は学生時代、コンピュータのプログラマーを目指して専門学校で学んでおりました。しかし卒業を迎える時期がちょうどバブル崩壊後の就職氷河期にあたり、IT業界ではなく会計事務所へと就職いたしました。そこで2年間勤務し事務や会計の基礎を学んだ後、次は約1年間トラックのドライバーとして働くという少し異色のキャリアを歩んできました。そんな折、父親から「事業拡大に伴い風雅に戻ってきてほしい」と声をかけられたのです。当時は深く思い悩んだというよりも「親が一生懸命立ち上げて守ってきた会社ですし、期待して声をかけてくれたのだから断る理由はない」という素直な気持ちで決断いたしました。

Q社長就任後に取り組まれた改革や日々の組織づくりで最も大切にされていることは何ですか?
A

2012年に代表取締役社長に就任してからは会社のビジュアルやブランディングの改革に着手いたしました。ロゴマークの変更や企業カラーの統一を行い、風雅というブランドが世の中にどう見られているかを客観的に見直し再構築していきました。また、組織を運営する上で私が何よりも大切にしているのが「チームワーク」です。1つの商品が企画され、作られ、運ばれ、店舗で販売されて代金を回収するまで、すべての工程は多くの部署や担当者の繋がりによって成り立っています。誰か1人、1つの部署だけで完結する仕事は存在しません。だからこそ社員には「次の工程の人が仕事をしやすくなるようにバトンを渡そう」と常に伝えております。直接顔を合わせない相手であっても思いやりを持ち、互いに感謝し合いながら一つのチームとして動くこと。このワンチームの意識を徹底することが、結果的にお客様への高品質な商品やサービスへと繋がると信じております。

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変化を恐れない挑戦と未来への展望

Q2020年のコロナ禍での苦境と近年のM&Aなど新しい取り組みについてお聞かせください。
A

2020年は会社にとって創業以来最大の試練の年でした。これまで右肩上がりで成長を続けてきた当社が初めて前年割れという厳しい業績を経験したのです。百貨店の休業や外出自粛により一時的に事業活動が停滞し、非常に不安な時期を過ごしました。しかし私どもの商品は単なる観光土産やインバウンドに過度に依存せず、地域のお客様の「大切な方へ贈り物を届ける」という親しい間柄での贈答文化に支えられていたため、翌年からは素早く業績を回復させることができました。この経験を通じて時代の変化に対応できる強い組織づくりの重要性を再認識いたしました。そして今年2月には広島県の豆菓子製造会社である「株式会社イシカワ」のM&Aを実施いたしました。これまで外部に委託していた豆菓子の製造技術をグループ内に取り込み、自社で一貫した生産体制を整え、事業のリスク分散と更なる品質向上を実現しております。

Q今後どのような目標を掲げ、風雅を継続・成長させていきたいとお考えですか?
A

今後は「海苔の可能性」をさらに広げていくとともに、新たにグループへ加わった「豆」という強みを最大限に活かした新商品の企画やご提案に注力してまいりたいと考えております。海苔と豆菓子、そしてナッツなどを組み合わせた新しい美味しさを追求し、これまでにない価値をお届けしていくことが目標です。商品を企画し形にしていくプロセスは非常に楽しく、ものづくりの醍醐味だと感じております。社員一人ひとりが「自分が関わった商品が世に出て、お客様を幸せにしている」という実感と楽しさを持ちながら働ける環境を作っていきたいです。時代は絶えず変化していきますが、変化をポジティブに受け入れ、自らが変化を起こしていく姿勢を大切にしながら、関わるすべての人が幸せになれる企業として持続的な発展を目指してまいります。

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人とのご縁を大切に、未来の財産を育もう

今ある人との繋がりは、将来どんな形に変化するか分からない最高の財産です。学校や日々の生活での出会いを大切にし、目の前の人を思いやる気持ちを持ち続けてください。人とのご縁を誠実に育んでいけば、それは必ず将来の自分を支え、新たな可能性を拓く力となります。恐れずに繋がりを大切にして歩んでください。

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