FM791
森下 大史
食のインフラとして地域を支えるヒライの挑戦
Hiroshi Morishita
株式会社ヒライ | 管理本部副本部長

1976年生まれ、長崎県出身。1999年九州大学農学部卒。2001年株式会社ヒライに入社。営業部配属後、店長やエリアマネージャー、営業部長を経て、2026年6月より管理本部副本部長に就任。学生時代からの「ヒライファン」としての想いを胸に、現場と本部を密につなぎ、地域に愛される店舗づくりを支えている。

MY STORY

創業の歩みと独自の融合モデル

Q株式会社ヒライの創業の背景とこれまでの事業の歩みについて教えてください。
A

弊社は1968年の設立以来、半世紀以上にわたって熊本県を中心に九州一円で「おべんとうのヒライ」を展開してまいりました。創業のきっかけは、昭和40年代の高度経済成長期にさかのぼります。当時、女性の社会進出が急速に進む社会情勢を見越し、家庭での食事作りを外部に頼る「食のアウトソーシング」の時代が必ず到来すると直感した創業者が、惣菜店として事業をスタートさせたのが始まりです。その後、時代の変化とともにお客様のライフスタイルやニーズも多様化していく中で、単なるお持ち帰り専門のお弁当屋にとどまらず、地域の皆様の食生活に密着した店舗を展開してまいりました。お客様に喜んでいただける商品を提供し続け、現在では2,300名を超える従業員とともに、地域になくてはならない「食のインフラ」として大きく成長を遂げております。

Q他社にはない「おべんとうのヒライ」ならではの強みや特徴は何ですか?
A

「お惣菜店」「コンビニエンスストア」「食堂」という3つの機能を一つに融合させた全国的にも珍しい独自の店舗形態にあります。かつて大手コンビニエンスストアや出来立て弁当チェーンが台頭した時期がありましたが、私たちは単なる一括生産のセントラルキッチン方式に依存せず、店舗内に食堂コーナーを設け、惣菜の店内調理に注力する独自の「ヒライモデル」を確立いたしました。店内には券売機を設置し、出来立てのうどんやラーメン、丼ものなどを楽しめるイートインスペースを備えています。また、24時間営業の店舗もあり、早朝の朝食から深夜のお夜食まで365日いつでも温かく手作りの味を提供できる体制を整えています。
全店舗を直営にこだわり、地域の声をダイレクトに受け止めながら「毎日3食食べられる当たり前で安心できる食」を提供し続けていることが、他社には真似できない揺るぎない強みです。

MY STORY

現場主義の経営とイートインの魅力

Q店内(今回の取材場所”江津店”)に広いイートインスペースを設けられた経緯やこだわりについて教えてください。
A

現在の広いイートインスペースを設けるきっかけの1つになったのは、約20年前に店舗の改装を行った際のある出来事がきっかけです。当時、店舗の近くにある大型商業施設の中に定食屋さんが入るという計画がありました。それに対抗するため、私たちもイートインスペースを大幅に拡大し、40席ほどを確保するという当時としては初めての試みに挑戦いたしました。定食屋さんに負けない魅力を打ち出すため、厨房のレイアウトを工夫し、出来立ての温かい食事をすぐに提供できる仕組みを構築しました。これが現在につながる大きな転機の一つです。この決断が功を奏し、多くのお客様にゆったりと食事を楽しんでいただける空間となり、今ではヒライの大きな特徴の一つとなっております。イートインでは、本格熊本ラーメンの山ちゃんラーメンやうどん、そば、丼もの、カレー、夏場は板そば(ざるそば)など、バラエティ豊かなメニューを提供しております。

Q森下副本部長の入社経緯やお仕事において大切にされているモットーをお聞かせください。
A

私は学生時代から「おべんとうのヒライ」の弁当や惣菜の大ファンで、自分が美味しいと感動した商品を扱う会社で働きたいという思いから2001年4月に入社いたしました。入社後は営業部に配属され、店長やエリアマネージャーとして長年現場の最前線でお客様や店舗スタッフと向き合い、2023年には営業部長に就任いたしました。2026年6月に管理本部副本部長へ異動となり、直接お客様と接する機会は減りましたが現場にいた頃のお客様との距離感を何より大切にしています。座右の銘は「鶏口牛後」で尊敬する人物は上杉鷹山です。組織の大きさにとらわれず、どんな場所でも自らが先頭に立って行動する姿勢を心がけています。本部に移った今後はホールディングスの機能を強化し、店舗を強力にサポートすることで、より一層お客様に喜んでいただける環境を作っていきたいと考えています。

 

MY STORY

未来へ繋ぐ価値創造と今後の展望

 

Qロングセラー商品や現在注力されている新しい取り組みについて教えてください。
A

当社の代名詞とも言えるのが、50年以上前に誕生した「ちくわサラダ」です。ポテトサラダをちくわに詰めて天ぷらにした商品で、熊本のソウルフードとして全国的にも知られています。また、自家製の出汁にこだわった「大江戸カツ丼」や「山ちゃんラーメン」も長年お客様に愛され続けている自慢のメニューです。さらに新しい挑戦として、グループ会社の和菓子を利用して開発した「揚げいきなり団子」が、全国お惣菜大賞のスイーツ部門で最優秀賞を受賞するなど、伝統の味を守りながらも革新的な商品開発を進めています。店舗の運営面におきましても、注文から決済までをスムーズに行える券売機の展開や、厨房レイアウトの最適化など、お客様の利便性向上とスタッフの働きやすさを両立させるため日々果敢に挑戦しております。

Q今後どのような目標を掲げ、会社を継続・成長・発展させていきたいですか?
A

私たちは今後も「地域の食のインフラ」「食のライフライン」としての役割をしっかりと果たし、まごころと満足を届ける企業として持続的な成長を目指してまいります。現在、グループ会社を含めた5か年計画を策定し、着実な事業拡大を進めている最中です。単に店舗数を増やすだけでなく、多様化するお客様のニーズに応えるための新たなサービス化や事業化にも柔軟に取り組んでいきたいと考えております。時代がどれほど変化しても、地域の方々に「ヒライがあって本当に良かった」と思っていただける存在であり続けることが私たちの最大の目標です。これまで築き上げてきた手作りの温かみと直営店ならではの機動力を活かし、持続可能で活気に満ちた地域社会の実現に寄与しながら、次の時代へと邁進してまいります。

MY STORY

自分の「好き」を信じ、仲間と共に挑め

人生一度きりですので、自分の「好き」という素直な気持ちを大切にし、やりたいことに思い切り挑戦してください。社会に出ると納得いかない事や思い通りにいかない事も沢山経験することでしょう、でも、同じビジョンを持って支え合える仲間との出会いが必ずあなたを助けてくれます。失敗を恐れず、情熱を持って未来を自分自身の手で切り拓いていってください。

私たち「おべんとうのヒライ」も、そんな熱い想いを持った仲間が集まって、毎日の食卓に温かい笑顔を届けている会社です。この記事で心が動いたり、「一緒に挑戦してみたいな」と感じてくれたなら、それはきっとすごく素敵な縁です。あなたの「好き」が輝く場所で、いつか一緒に働ける日を楽しみにしています

このたびの地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。今なお不安な日々をお過ごしのことと存じます。一日も早く平穏な生活を取り戻されますことを心より願っております。

今回の地震では私たちも被災し、決して平時とはいえない状況が続いておりますが、この熊本で、地域の一員としてできることに尽力してまいります。地域の皆様と力を合わせ、日常を取り戻すために、私たちも復旧・復興に向けた歩みを着実に進めてまいりたいと存じます。

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