FM791
森 伊吹
伝統を守り革新へ挑む
森からし蓮根
Ibuki Mori
森からし蓮根有限会社 | 工場長

1995年生まれ、熊本県出身。18歳で森からし蓮根有限会社に入社。すべて手造りで伝統の職人技を継承しつつ、現場の効率化や若手採用、他社コラボを主導。工場長として現場を率い、将来の代表就任を目指して伝統と革新の挑戦を続けている。

https://www.karashirenkon.co.jp/
MY STORY

伝統と手業が紡ぐ400年の歴史とこだわり

Q森からし蓮根の事業内容と400年続く歴史の成り立ちについて教えてください。
A

私たちは名前の通り熊本の伝統郷土料理である「からし蓮根」の製造および販売を行っている会社です。当社の歴史は熊本城主の細川家初代細川忠利公へからし蓮根を献上したことから始まりました。当時は病弱だったお殿様の健康を気遣い、禅僧玄沢和尚が滋養強壮に良い蓮根食進言され、藩の賄い方をしていた森家先祖、平五郎が蓮根に熊本名物麦味噌と和からしを詰め、菜種油で揚げて作り忠利公が食したところ、剛健になられたのが始まりとされています。それ以来、明治維新まで門外不出の秘伝の味として代々受け継がれており、歴史としては約400年におよびます。現在の代表取締役社長は18代目であり、私の叔父にあたります。私たちは祖先から大切に受け継がれてきた伝統の味と歴史を今も変わらず守り続けています。

Q機械を使わない「完全手作業」へのこだわりと製造における特徴についてお聞かせください。
A

当社の最大のこだわりは機械を一切使わずに職人の「手作業」だけでからし蓮根を作り続けている点です。1日に少なく見積もっても2,000本から3,000本ほどのからし蓮根を製造しますが、からし味噌を詰める作業から衣をつけて揚げる工程まで、すべてスタッフの手で一つひとつ丁寧に行っています。ちなみに使用する蓮根の産地にも強いこだわりがあります。全国各地から、からし蓮根に最もマッチする蓮根を仕入れています。手作業だからこそできる食感と風味、そして江戸時代から続く変わらぬ美味しさを全国のお客様にお届けしています。

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若い力と革新が生む現場改革とコラボレーション

Q製造現場の改善や社内の環境づくりについて教えてください。
A

私は18歳で当社に入社した当初はベテランの職人さんが多く、朝4時からの早朝出勤で製造を開始する非常に過酷な労働環境でした。そこで私はからし味噌の詰め方の手順を見直して作業の効率化を提案しました。当初は従来のやり方にこだわる上層部からの反対もありましたが社長や副社長と一緒に切磋琢磨し話し合いながら認めてもらい、新しい手順を採用して頂きました。また、求人募集に力を入れたことで現在は20代から60代まで幅広い世代が活気を持って働ける環境へと若返りを果たしています。

Q亀田製菓様とのコラボレーションや地域貢献の取り組みについてお聞かせください。
A

当社では伝統を守るだけでなく若い世代や全国の方々にからし蓮根を知ってもらうための新しい挑戦を続けています。その代表例が大手菓子メーカーの亀田製菓様と共同開発した「亀田の柿の種 森からし蓮根風味」です。当社の営業担当が1年半にわたり何度も足を運び、熱意ある営業と交渉を重ねた末に商品化が実現し、今年から全国販売がスタートしました。また地元の小学生を対象とした「からし蓮根教室」も開催しています。子供たちの目の前で職人が実際にからし蓮根を作ってみせ、出来立てを一緒に食べる体験を通じて、熊本の食文化を次世代へ引き継ぐ地域貢献活動にも力を入れています。

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未来を拓く新たな挑戦と揺るぎない目標

Q今後の会社としての目標や森工場長ご自身の将来の展望について教えてください。
A

会社としての今後の目標は今よりももっと全国各地に広めていくことです。賞味期限の改善や菓子商品とのコラボなどを通じて全国各地の人々に熊本のからし蓮根の美味しさを届けていきたいです。そして、私自身の目標は、将来この会社の代表になることです。そのためには製造現場の統括だけでなく、原料の仕入れから販売、経営管理に至るまで、会社のすべてを把握し牽引できる力を身つけなければなりません。先祖代々受け継がれてきた伝統の味と歴史を守り抜く軸をブレさせず、一方で時代に合わせた柔軟な変革を取り入れ続けることで、森からし蓮根をより大きく発展させ、次世代へ 引き継いでいくことが私の使命だと確信しています。

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信念を貫き失敗を恐れず挑戦しよう

時代が変わっても自分の信念を強く持ち、恐れずに一歩を踏み出してください。新しいアイデアややり方を通すには壁もありますが、情熱を持って行動し実績を示せば、必ず周りは認めてくれます。自ら考え挑戦し続ける姿勢こそが未来を切り拓く力になります。熱い思いを持って、自分の道を突き進んでください。

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