FM791
坂本 龍広
廃材から未来へ!
循環型社会への挑戦
Tatsuhiro Sakamoto
T・Sトレーディング株式会社 | 代表取締役

1984年生まれ、熊本県出身。25歳で起業し2011年にT・Sトレーディング株式会社を設立。代表取締役として、あらゆる金属スクラップの買取や卸売、建物の解体業を展開。「行動力」を武器に事業を拡大し循環型社会の実現に向けて最前線で挑戦を続けている。

https://www.ts-trading.jp/
MY STORY

異業種からの挑戦とゼロからのスタート

QT・Sトレーディング株式会社の事業内容について詳しく教えてください。
A

私たちは主に鉄、アルミニウム、ステンレス、銅など、ありとあらゆる金属スクラップの買い取り事業を展開しています。企業様や同業者様、商社様、そして個人のお客様から買い取った金属を自社で適切に処理し、国内の商社やメーカー様へ卸すほか、海外への輸出も行っています。さらに事業のもう一つの柱として、住宅や施設などの建物の解体工事も手掛けています。解体現場から排出される金属や廃材を直接引き取り、一貫してリサイクルへと回す仕組みを構築しているのが特徴です。地元熊本県内にとどまらず、ご要望があれば福岡県など九州各県、さらには全国の現場にも足を運び、迅速に対応しています。

Q25歳という若さで起業されたと伺いました。創業のきっかけや当時の苦労についてお聞かせください。
A

私がこの業界に飛び込んだのは、ちょうど人生の大きな転機を迎え、「せっかくなら思い切って新しいことに挑戦してみよう」と考えたことがきっかけでした。実際に他社で3ヶ月ほど下積みを経験し、すぐに「これなら自分でもできる」と確信して独立を決意しました。最初は多額の借金を抱えた会社を引き継ぐ形でスタートしましたが、実際に経営に入ってみると、想定していた以上に厳しい状況であることが分かりました。25歳での起業直後はリーマンショック直後の厳しい経済状況下であったことに加え、銀行からの融資も受けられず、資金繰りには本当に苦労しました。当時は実績も信用もなく相手にされないことも多かったですが、何事もガムシャラに取り組むことで少しずつ道を切り拓いてきました。

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社員全員が最前線に立つ、独自の組織づくり

Q他社にはない、御社ならではの強みや特徴はどのようなところにありますか?
A

圧倒的な「行動力」と「スピード感」です。大企業のように複雑な決裁ルートがないため、お客様からご依頼があればすぐに行動を起こし、即座に対応することができます。また、従業員16名という少数精鋭の組織ですが、あえて明確な役割分担を設けていません。一人の社員が営業だけ、作業だけを行うのではなく、全員がすべての業務に対応できるように育成しています。もちろん、一人ひとりに得手不得手はありますが、誰かが別の現場に出払っていても他の社員がすぐに対応できる柔軟な体制を整えていることが、お客様への迅速なサービス提供と高い満足度につながっていると自負しております。私自身も、現場の状況をできる限り把握し、必要なときにはすぐに判断・対応できるよう、社員とのコミュニケーションを大切にしています。

Q社員の皆様への教育や社内の雰囲気について教えてください。
A

当社には、いわゆる堅苦しいマニュアルや手取り足取り教えるような座学の教育制度はありません。挨拶の仕方や名刺交換のルールなどを細かく指導することもなく、基本的には「現場で背中を見て学ぶ」というスタンスをとっています。もちろん、危険な作業を伴う現場ですので安全面に関しては徹底的に指導しますが、それ以外の部分については社員一人ひとりの自主性を重んじています。時には厳しい言葉が飛ぶこともありますが、それは社員を信頼しているからこそです。平均年齢は40代ですが、20代の若い社員も活躍しており、世代を超えてフラットに意見を言い合える環境です。社長である私が常に最前線で動いている姿を見せることで、言葉以上に会社の理念や仕事に対する姿勢が伝わっていると信じています。

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循環型社会への貢献と果てなき成長のビジョン

Q熊本県を拠点に事業を展開されていますが、この地ならではのメリットは感じられますか?
A

熊本県は九州のちょうど中心に位置しており、九州一円へのアクセスが非常に良いという大きな地理的メリットがあります。福岡県や鹿児島県、大分県など、どの地域へ向かうにも交通の便が良いため、広域での事業展開がスムーズに行えます。解体工事やスクラップの引き取りにおいて、移動時間の短縮は直接的なコスト削減とスピード対応に直結するため、この地の利は当社の事業において計り知れない恩恵をもたらしています。また、熊本は自然が豊かで食べ物も美味しく、人々の温かい人情に触れられる素晴らしい土地です。この恵まれた環境の中で、地域社会の発展と環境保全の両立を目指し、地元の皆様に少しでも貢献できる企業でありたいと常に願っています。

Q今後、どのような目標を掲げて会社を継続・成長・発展させていきたいですか?
A

現在の最も大きな目標は、自社による「中間処理施設」の建設と稼働です。長期間にわたる土地の権利関係の調整を経て、ようやく建設に向けた準備が本格的にスタートしました。この施設が完成すれば、これまでは廃棄せざるを得なかったプラスチックなどを固形燃料として再生するなど、より高度なリサイクルが可能になります。かつてこの業界は「きつい・汚い・危険」というネガティブなイメージを持たれがちでしたが、今後はAIを搭載した最新の選別機や重機を積極的に導入し、作業の効率化と労働環境の劇的な改善を図っていく計画です。会社の成長にゴールはありません。現状に満足して立ち止まることなく、10年後、20年後を見据え、最新技術を取り入れながら事業規模を永遠に拡大し続けていくことが私の最大の目標です。

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失敗を恐れず行動力で突き進め

物事を難しく考えすぎず、まずは自らの足で一歩を踏み出してください。私自身、失敗やどん底を経験しましたが、行動し続けたことで今があります。知識や経験がなくても、情熱と行動力さえあれば道は必ず開けます。周囲の目を気にせず、自分を信じて挑戦し続ける強さを持って、新しい時代を力強く切り拓いてください。

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